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カシミヤ生産の最低ロット:何を想定すべきか、そしてその理由

最低ロットは、その色の在庫があるかどうかで決まります。在庫色ならサイズ・色ごとに10枚、色を新たに生産する場合は糸100 kg — 織物の場合は生地50 m です。各数値の根拠と、どれが調整可能かを説明します。

文:Blue Sky Cashmere読了 約6分

簡潔に申し上げると、最低ロットは二つあり、どちらが適用されるかは、ご希望の色を当社がすでに在庫しているかどうかで決まります。

在庫している色であれば、ニット製品はサイズ別・色別に10枚から承ります。色を新たに生産する必要がある場合、最低ロットは単一の繊維・単一の色で糸100 kg、ニットではなく織物の製品であれば生地50 mとなります。

この二つの数字はまったく異なる規模の発注を表しており、その差は、工場との最初のやり取りで最も多い誤解の原因です。本ガイドでは、それぞれの数字がどこから来ているのか、どの部分が調整可能で、どの部分が動かせない物理的な制約なのかを説明します。

第一段階:すでに在庫している色

ご希望の色がすでに紡績され当社の在庫にある場合、新たに染色ロットを立てることも、紡績バッチを埋めることも必要ありません。そのため最低ロットはスタイル単位で提示します。

  • ニット製品 — セーター、カーディガン、トップス、ベスト、ワンピース、パンツ:サイズ別・色別に10枚
  • アクセサリー20点
  • ホームテキスタイル25点
  • スカーフ135枚
  • 織物製品 — コートおよびテーラードのドレスパンツ:生地の在庫がある場合、10枚から

ニットの数字は注意してお読みください。サイズ別かつ色別だからです。一色で五サイズを展開すれば、10枚ではなく50枚になります。

パンツが二か所に出てくる点にもご注意ください。ニットのパンツはニット製品に含まれ、テーラードのドレスパンツは織物として下記の生地の基準に従います。どちらか判断がつかない場合は、シルエットではなく組織が基準になります。

第二段階:新たに生産する色

ご希望の色が在庫にない場合、制約は編立工程から紡績工程へと上流に移り、単位も枚数からキログラムに変わります。

ニット製品の最低ロットは単一の繊維・単一の色で糸100 kgです。糸のみをご購入いただく場合も同じく、色ごとに100 kgです。

100 kgが実感しにくい場合は、次のように捉えてください。それは、その糸から生まれる完成品の重量とほぼ一致します。100 kgを投入してその一部だけを得るのではなく、この数字がそのまま完成品の総重量に近い値です。

この数字については、発注計画の立て方を左右する点がさらに二つあります。

第一に、これはスタイル単位ではなく糸単位の最低ロットです。100 kgが一つの製品になる必要はありません。同じ繊維と同じ色を共有していれば、複数のデザイン、複数のサイズ、カプセルコレクション全体に振り分けられます。一つのシグネチャーカラーで六型を展開するブランドは、一型を六色で展開するブランドよりも、100 kgのロットをはるかに効率よく使えます。後者はロットが六本になります。

第二に、そしてより重要な点として、100 kgは商業上の方針ではありません。当社の紡績ラインが回せる最小のバッチです。より大きな発注へ誘導するために数字を据え置いているのではなく、これを下回ると設備が均一な糸を生産できません。この区別は、見積のどの部分が交渉に値し、どの部分がそうでないかを示すため重要です。

織物製品は糸ではなく生地で決まります

ここまではすべて、紡績バッチが制約となるニット製品の話です。織物製品 — コートおよびテーラードのドレスパンツ — は、同じ二段階の論理を生地に対して適用します。

  • 生地の在庫がある場合10枚から
  • 生地を新たに生産する場合生地50 m

スカーフは判断を誤りやすいケースです。両方の組織で存在し、最低ロットは製品カテゴリーではなく組織に従うためです。

  • 織物のスカーフは50 mの生地ロットに従います
  • ニットのスカーフは100 kgの糸バッチに従います

したがって、在庫色の表にある135枚という数字と、ここでの50 mまたは100 kgという数字は、異なる問いへの答えです。前者は必要なものを当社がすでに保有している前提、後者はこれから作る前提です。

調整できるもの、できないもの

第一段階の枚数ベースの最低ロットは調整可能です。パイロット企画や限定展開について、また今後の成長を見込むブランドについては、初回発注数量を少なくすることを日常的に検討しています。サイズ別10枚という条件だけが初回発注の障害になっているのであれば、その旨をお知らせください。話し合う価値のある論点です。

100 kgという数字は、前述の理由により調整できません。取引関係、発注金額、納期のいずれも、紡績ラインが回せる量を変えることはありません。

また、最低発注金額はありません。当社は金額ではなく数量で取引します。その数量が金額としていくらになるかは、組成、ゲージ、組織、色数といった仕様で決まります。価格表を公開せず、案件ごとに見積を作成しているのはそのためです。

唯一の例外:100 kg未満の染色繊維

紡績の最低ロットを下回る範囲に、限定的なサービスが一つあります。ただし明確な制約を伴います。

当社は最小25 kgのロットで染色できます。ただし原毛に限り、また納品物が原毛である場合に限ります。その25 kgは永続的に原毛のままです。当社の紡績ラインは100 kg単位のバッチで稼働するため、25 kgのロットを後から糸に紡ぐことはできません。つまり、糸より下流のものは何も作れません。生地も、ニットも、衣類もできません。

この形態が適するのは特定の買い手です。フェルト職人、手紡ぎの方、そして自社で紡績を行い、完成した糸ではなく投入材料として染色済みのモンゴル繊維を求める工場です。衣類をご計画であれば、この経路は行き止まりです。ご発注の後ではなく前に、その点をお伝えしておきます。

混紡とカスタムカラー

混紡糸は在庫を持ちません。常に受注生産のため、すべての混紡は自動的に第二段階に入ります。混紡ごと・色ごとに100 kgです。現在の標準混紡は70%ウール/30%カシミヤで、そのほかも仕様に応じて開発します。混紡の染色には、通常の生産期間にさらに1–2週間が加わります。

カスタムのPantoneマッチングも同じ規則に従います。TCXまたはTPXの参照をお送りいただければ、量産染色の前にご承認用のラボディップを作成します。最低ロットは色ごとに100 kgです。カスタムのPantoneは、定義上、当社が在庫していない色だからです。

これを踏まえた計画の立て方

開発の初期段階で数量が固まっていない場合、最も有効なのは、スタイルより先に色を決めることです。最低ロットを決めるのは色であり、その色から引き出すデザインの数は比較的自由です。

実務的な手順は次のとおりです。

  1. ご希望の繊維で当社が現在どの色を在庫しているかをお尋ねください。その中に使える色があれば第一段階に入り、最低ロットは一桁下がります。
  2. 特定の色が必要な場合は、単一のスタイルに充てるのではなく、コレクション全体で100 kgを使い切る計画を立ててください。
  3. 最初の打ち合わせには、スタイルを一つずつではなく、そのシーズンのカラーカード全体をお持ちください。ほぼ同一の二色を一色にまとめられるかどうかが、ロット一本か二本かの分かれ目になることがよくあります。

上記の数字はいずれも基準値です。正確な最低ロットは、実際の仕様に対する見積の段階で確定します。製品タイプ別の内訳はOEMのページに掲載しています。

貴社情報、ご関心のある製品、想定数量、ご希望の時期を見積依頼からお送りください。2営業日以内に、実現可能性、目安価格、次の手順をご返信します。テックパックをお持ちでない場合は、スケッチ、参考写真、または再現したい既存の製品をもとに、当社のデザインチームが一緒に作成します。

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