Services

OEM・ODM・プライベートラベル:必要なのはどれか

混同されがちですが、契約上は意味の異なる3つの用語。どの方式が仕様に合うかの見分け方、プライベートラベルに含まれる範囲、そしてデザインの帰属。

文:Blue Sky Cashmere読了 約4分

調達の場では三つの用語が同じ意味で使われがちですが、契約の上ではまったく異なるものを指します。当社での用法を以下に示します。

簡潔な定義

OEM — Original Equipment Manufacturer。お客様の仕様どおりに生産します。お客様のテックパック、お客様のデザイン、お客様のラベルです。製品が定義された状態でお越しいただき、当社が作ります。

ODM — Original Design Manufacturer。スケッチからサンプル、量産まで、デザインをお客様とともに開発します。意図をお持ちの状態でお越しいただき、当社が製品の定義をお手伝いしたうえで作ります。

プライベートレーベル — デザインの取り決めではなく、ブランド表示の取り決めです。お客様のブランド、お客様のラベル、原産国表示の順守、そしてウランバートルの当社パートナー網を通じて調整する包材です。誰がデザインしたかではなく、完成品に誰の名前が入るかを指します。

最初の二つは二者択一ではなく連続したもので、多くのお客様は両方を併用しています。あるブランドが、長年作り続けている定番のクルーネックをOEMで、翌シーズンの新しいシルエットをODMで、同じ生産の中で進めることもあります。

どちらが必要か

判断の基準は、仕様がどれだけ揃っているかです。

次が揃っていればOEMに進めます

  • 寸法、組織、仕上げの詳細が記載されたテックパック
  • 確定したゲージ、組成、色
  • グレーディング済みのサイズ展開、または基準サイズとグレーディング規則

次の状態であればODMが適します

  • スケッチ、参考写真、または文章による説明
  • お手元にあり、再現または改変したい製品
  • 商業的な意図は明確だが、組織が未確定

後者であっても不利になることはありません。当社の社内デザインチームが、いずれの出発点からでもテックパックを一緒に作成します。初めてカシミヤの企画を立ち上げる新興ブランドとも、確立されたメゾンと同じように取り組んでいます。

負担になるのは、不完全なテックパックを完成したものとして持ち込む場合です。仕上げの詳細が欠けたパックからは、誰も予測しなかった形で外れたサンプルが上がり、修正のたびに数週間が加わります。

既存の製品を再現する

具体的でありながら、過小評価されている経路です。参照する製品、または寸法を添えた写真をお送りいただければ、同じ風合いとシルエットを実現するための組織の構成、糸の組成、ゲージをご提案します。

一から仕様を起こすより速く進むことがよくあります。現物という参照が、文章のパックであれば明記しなければならない多くの問いに、そのまま答えてしまうからです。実質的にはODMですが、図面ではなく物から始まる点が異なります。

プライベートレーベルに含まれるもの、含まれないもの

当社は製品を生産し、お客様のラベルを一点ずつ縫い付けます。副資材そのものは製造しません

当社の工場が扱うのは繊維、糸、生地、製品です。ネームラベル、洗濯表示、ハングタグ、箱、薄葉紙、ダストバッグ、カシミヤ用保管袋は、信頼できるウランバートルの取引先から調達します。当社がお客様とその取引先をつなぎ、生産にあわせて副資材の手配を調整し、届いたものを縫い付けます。

実務上の帰結が二つあります。

  • 副資材は別請求となり、ご提示する単価の外側にあります。
  • 副資材には固有のリードタイムがあり、生産の内側ではなく並行して進みます。製品が仕上がっていても、ラベルの承認が遅れれば出荷が遅れます。

組成申告書と原産国表示の順守については当社が対応し、いずれも組成と混紡比率に関する認定試験機関の試験に裏づけられています。

デザインの帰属

ブランドが最後に尋ねることが最も多く、本来は最初に尋ねるべき論点なので、明確に記します。

お客様のデザインはお客様のものです。当社にお持ち込みいただいたデザインも、当社とともに開発したデザインも、すべて各ブランドが保持し、所有します。テックパック、パターン、当社チームがお客様と並行して行った開発作業も含みます。書面によるご同意がない限り、共有も、再利用も、他者への提示も行いません。

NDAは当然の手続きとして締結します。ご要望を受けてからでも、交渉事項としてでもなく、標準の手順としてです。

これはOEMと同様にODMにも適用されます。当社のデザインチームがお客様とともに行った作業は、お客様に帰属します。

案件の進め方

  1. お問い合わせ — 貴社情報、ご関心のある製品、想定数量、時期。2営業日以内に、実現可能性、目安価格、次の手順をご返信します。
  2. 仕様 — お客様のテックパック、または当社が一緒に作成するもの。
  3. サンプリング — 仕様に基づく試作。費用が発生し、量産に対して全額を差し引きます
  4. 承認 — 承認されたサンプルが、発注全体の基準になります。組織、寸法、色、風合いのすべてがこれに照らして判断されます。
  5. 生産時計はここから動き出します。発注日からではありません。

四番目の工程は、見た目以上に重い意味を持ちます。承認されたサンプルに対して不良のある商品が届いた場合、作り直しは当社の責任です。文章による説明ではなく承認されたサンプルが、すべてを測る基準になります。だからこそ、急いで承認するより、慎重に承認するほうが賢明です。

はじめ方

OEMとODMのどちらを希望するかを、ご連絡前に決めておく必要はありません。何を作ろうとされているか、仕様がどこまで揃っているかをお知らせいただければ、どちらの経路が適するかをお伝えします。

見積依頼からお送りください。

関連ガイド

OEM・プライベートレーベルカスタムデザインサンプリングもあわせてご覧ください。